ドット絵レンダラー

前略。皆様は、トゥーンレンダリングという3D映像の表現方法をご存知でしょうか。ToonRenderingという名前から察せられるとおり、3Dのデータをあたかも漫画で描いたような画像として描画する手法です。最近では色を2階調にべた塗りして輪郭線を描くという基本的なものだけでなく、筆で描いたような絵やより人間が描いたような絵を出せたりと、進歩が目覚しいものがあります。こういう絵が3D空間でリアルタイムに動くところは見ていて楽しくなてきます。
さて、前置きが長くなりましたが、コンピュータグラフィックで3Dに対するものとして、ドット絵というものがあります。言い方を変えれば、ベクタグラフィックに対してラスタグラフィックですね。ドット絵は、広義にはビットマップ全体を指しますが、ここではhttp://www.enterbrain.co.jp/digifami/digiweb/dot_teck/1nen/1_01.htmlに記述されているようなドット絵のことをいうことにします。つまり、今回は3Dのデータを与えて、いかにもドット絵っぽい映像を出してみようと考えているわけです。もちろん、それは小さくレンダリングさえすれば実現できるというものじゃありません。それじゃ単なる小さな3Dです。もともと3Dはポリゴンを増やしたりテクスチャを張ったりすることによって、緻密に緻密に表現するよう発展してきた技術です。対してドット絵は逆に、単純に単純に少ないドットに大事な情報を過不足なく入れてゆくことが重要ということです。然るに…おっと、ずいぶん長くなってしまった。よーするに、3Dの良さとドット絵の良さを両立させた映像ってのもいいんじゃないかな〜って思ったってことです。